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うつを改善する初夏の薬膳

 
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ツカダ マホ
薬剤師、国際薬膳師・国際薬膳調理師 現在は調剤薬局に勤務し、漢方内科の門前薬局に所属。 季節性で体調が悪くなったり、特にストレスを感じやすく友達はできやすいが、人間関係で揉めやすかった。 薬膳料理を深めていくと、意識して食材をとる事が増えたことで精神的にしんどくなることが減った。 薬膳料理を通し〜自分らしく、健やかに愛される人〜を増やせるように健闘していきたい。

目次

あいさつ

こんにちは!

薬剤師・国際薬膳師のツカダマホです。

立夏が過ぎ、5/21は小満になります。暑さも加わり、梅雨のような天気になることも。そろそろ夏服の衣替えです。今でも暑いですけどね。

今日は、季節の変わり目で起こりやすい「鬱(うつ)」についてです。

そろそろ、精神的にしんどくなる時期かなと感じています。

 

中医学のうつとは

鬱証とは、長期間にわたる精神的な緊張・不安、不愉快などの情緒などのストレスが原因で気機の巡りが滞ることで起こる病気です。

「気」は身体を構成する最も基本的な物質であり、「気機」と言われる昇・降・出・入の運動をしています。

気機の動きには、七情の影響によって様々な反応として身体にあらわれてきます。

 

・五臓による七情や働きの表

五臓
主な働き 情緒を整える 血流を促進する 食べ物の消化 気機を調整する 水液を調整する
五志 喜・驚 思・憂 悲・憂 恐・驚
七情 思・憂 悲・憂
気機の変化 気が上がる 気が緩む 気が結ぶ 気が消える 気が下がる 気が乱れる

 

 

 

古典にみるうつ証

元の時代、王安堂は「疾病の原因の多くはうつにある。うつとは、滞って通らないという意味である」と述べており、病気になる原因の多くは、うつが原因であると言われています。

黄帝内経素問にも、「うつの病は必ず気が先に滞っている。気が巡れば、鬱はなくなる。」と言われています。

気の流通が大事だと言うことがわかります。

 

うつ証の基本症状

情緒(気分)が落ち込む・ 反応が鈍い・ 言葉や動作が減る・ 疲れを感じる・ 怒りや不満が溜まる・

やる気が出ない・ 絶望感や孤独感が強い・ 思考能力の低下・ 緊張や不安が高まる・ 神経質になる・

躁とうつが交互に現れる・ 頭痛・ ため息・ 脇肋が腫れて痛む・ 睡眠障害・ 食欲がない・ 自殺傾向がある など。

 

 

気鬱化火証

共通症状+ めまい・耳鳴り・目が赤い・口が苦い・喉が渇く・不眠または悪夢・胸脇灼痛・小便が黄色い・便秘など。

肝に熱が発生してしまうことでおこる状態です。この場合は、身体の内熱を取り除きます。

 

・冷やし中華

薬膳食材:レタス・卵・豚肉・トマト(生のトマトが苦手で…。)

レタス:涼性/苦味、甘味/胃・腸/清熱類

内熱を取り除く効果があり、水分排泄にも効果があります。

 

トマト:微寒性/甘・酸味/肝・脾・胃/清熱類

健胃消食:食欲不振、消化不良

 

:甘味/肝・心・脾・肺・腎

滋陰潤燥:空咳、口渇

養血安胎:不眠、めまい、多夢、精神不安

トマトと卵の組み合わせが疲労回復効果が高くなります。

 

豚肉:甘、しょう味/脾・胃・腎

滋陰潤燥:疲労回復、便秘

 

 

心脾両虚証

共通の症状+ 心悸・多夢・めまい・物忘れ・顔色が淡白または萎黄・四肢の疲れ・下痢・自汗

脾気虚と心血虚により引き起こされることが原因です。

この場合は、気と血を補うことが大切です。

 

・ハンバーグカレー

 

薬膳食材:牛肉・人参・キャベツ・玉ねぎ

牛肉:甘味/脾・胃

養血強壮:気血両虚の虚弱に効果があります。

 

人参:甘味/肺、脾、胃、肝/養血類

人参は養血類であり、血虚症に用いる食材です。

 

キャベツ:補気類/甘味/胃・腎

補中益気:脾胃の虚弱、疲れ、胸焼け、胃痛、食欲不振に効果があります。

 

玉ねぎ:温性/辛味、甘味/脾・胃・肺・心/理気類

健脾理気:食欲不振、下痢、腹脹に効果があります。

 

 

自家製カレールーの作り方

(NHKきょうの料理を参考)

材料(8皿分)

油:大さじ6、塩:小さじ2、クミンシード:小さじ1、コリアンダー:大さじ2、カレー粉:大さじ2、玉ねぎ:2玉、にんにく、生姜:2かけら、あらごしトマト1パック(約400cc)

 

作り方

玉ねぎはスライスに切ります。にんにく、生姜はみじん切りにしておきます。

鍋に油をいれて、クミンシードを泡が出るまで熱します。

これは、油にクミンシードの香りを移している状態で、とても大切な工程になります。

その後、生姜・にんにくを黄色くなるまで炒め香りを出します。そして、スライスした玉ねぎを加えます。

塩小さじ1を加えます。玉ねぎの水分をしっかりだすためです。中火で15分ほど炒めます。

炒めるときは、繊維質を壊すようにしっかり炒めます。

炒めると1/4ほどになります。

その後、あらごしトマトを加え水分がなくなるまで火を入れます。

しっかり水分がなくなれば、カレー粉、コリアンダー、塩を加え、ペースト状にします。

これで、完成です!

保存できるので、ぜひ作ってみてくださいね!

 

まとめ

日本の季節では、春→梅雨→夏になるため、それに合わせ肝→脾→心が影響してきます。

そのため、夏がすぎるまではうつに注意が必要です。

特に梅雨になると消化が悪くなり、気を作り出せなくなることで、気虚にも注意が必要です。

しっかり食べて、うつにならないようにしていきましょう!

 

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