秋が深まってきましたね。
それに伴い、咳がよく出てきます。
気温差や乾燥によるものです。
今回は、「滋陰降火湯」を紹介します。
効果は、乾燥した咳や口腔乾燥(シューグレン症候群など)に効果があります。
まず、夏からの影響や気温差によるバテなので、脾胃の機能が低下します。
それにより、水穀精微ができなくなり、水や血が不足してきます。
肺は、潤いがあって正常に働くので、肺が乾燥してしまうと、咳やのどの乾燥が起こる原因になるからです。
脾胃の働きをしっかり強化して、肺を強めていくことで、咳やのど風邪の予防につながります。
また、肺は美容において「皮毛」にかかわるため、乾燥が原因で、かさかさになりやすい人は、肺の機能を強めていきましょう!
では、構成生薬を見ていきましょう!
麦門冬、知母、天門冬、黄柏、陳皮、甘草、白朮(蒼朮)、当帰、芍薬、地黄
麦門冬、知母、天門冬は、肺や腎に潤いを与えます。
黄柏は、潤いの減少を押さえます。
陳皮、甘草、白朮(蒼朮)は、脾胃の働きを高めます。
当帰、芍薬、地黄は、血の生産を助けて、身体に潤いを与えます。
滋陰降火湯をもとに、今回は乾燥を防ぐ薬膳を紹介します。
今日は、2品。
・豚肉とチーズのれんこんのはさみ焼き
食材は、レンコン・チーズ・豚肉 です。
チーズがいい感じに焦げておいしいです。味付けはシンプルに塩・胡椒のみです。
ビールのつまみにも最適です。
・キノコのあんかけ
食材は、小松菜、豚肉、マイタケ、シイタケです。
味付けは、紹興酒・塩・鶏がらスープ・醤油のみです。
あんかけにしているので、どんぶりにしてもいいですよ!
キノコのだしが出て、沁みる味になっています。
では、食材の紹介をしていきます。
2つの料理のポイントは、肺を潤す効果がある「滋陰類」を使うことです。
滋陰類は、豚肉、チーズ、小松菜になります。
豚肉・チーズは以前にも書いているので、今回は小松菜をピックアップします。
小松菜は、陰液を滋養し、体を滋潤します。また、肺の働きを順調にし、咳を鎮めます。
次に、レンコンの作用を紹介します。
レンコンは、「止血類」になるのですが、熱を取り除き津液を生じさせます。
また、脾の働きを高め、胃の働きを整える作用もなります。
椎茸やマイタケはどちらも、「補気類」になるため気を補いますが、脾胃の働きを整える効果があります。
簡単レシピなので、ぜひ作ってみてください!
毎日元気にハッピーに!
塚子(ツカコ)