梅雨の薬膳～お腹の調子を整える薬膳～
目次
あいさつ
こんにちは。
薬剤師・国際薬膳師のツカダ マホです。
もうすぐ梅雨の季節ですね。ジメジメして、熱くもなるし…。
お腹の調子が崩れやすくなる季節です。
梅雨入り前に、しっかりお腹の調子を整えましょう。
どうして、お腹の調子を崩しやすいの？
これからの季節は、「脾」の働きが大切です。
それは、消化機能に関わる臓器だからです。
脾の働きによって、食べ物は栄養へと変わり、身体の各臓腑に送られて利用されます。
なので、脾の働きが悪くなると、消化不良・栄養不足などの症状が現れやすくなります。
脾の働きをまとめてみます。
１、食べ物の消化する
２、食べ物を栄養に変え、各臓腑に送られて利用される
３、筋肉・四肢に栄養を提供し、その動きをコントロールする
４、水の代謝に関わり、水の分布・吸収・再利用も助ける。
５、血液循環をコントロールし、出血を防ぐ。
６、体の中にある毒素を尿と便に排出させ、自家中毒を防ぐ。
脾の働きが正常だと、食欲が亢進し、消化の働きがよくなることで、筋肉が丈夫になります。
栄養が充実すると、便通もスムーズになります。
しっかり、脾の働きを整えましょう。
では、おすすめの薬膳を紹介します。
食材のポイント
脾が働く環境は、湿気が多い状態です。
働きを改善するために、暖かい環境と気の巡りを改善する必要があります。
温性・甘味で香りが良いものを選ぶことがポイントです。
チキンステーキ
薬膳食材：鶏肉、アスパラガス
鶏肉：補気類/平（温）性/甘味/脾・胃
補中益気：脾胃虚弱、消渇、食欲不振、下痢
補精添髄：虚弱体質、消痩、汗、四肢無力
降気止逆：咳、げっぷ、しゃっくり
アスパラガス：滋陰類/微温/甘味、苦味/肺、心、肝、腎
滋陰生津止渇：発熱、喉の腫れや痛み、喉の渇き、便秘
潤燥止咳：空咳、咳、肺膿
殺虫止痒：皮膚の乾癬、痒み
北海道産のホワイトアスパラとアスパラガスが手に入ったので、簡単にソテーに。
ホワイトアスパラガスは、根本がアスパラガスに比べると硬いので、長めに切り落とします。
ピーラーで根本の方だけ剥くと食べやすくなりますよ。
チキンステーキのタレは、バスサミコ酢と味噌をまぜたもの。
これが、さっぱりするんですよね。おすすめですよ！少し砂糖を入れるのがポイントです。
贅沢チキンステーキになっちゃいました。ぜひ作ってみてくださいね。
３色そぼろ丼
薬膳食材：豚肉、卵、ネギ、米
豚肉：滋陰類/甘味/脾・胃・腎
滋陰潤燥：熱病傷津の消渇、空咳、便秘
卵：滋陰類/平性/甘味/肺、心、脾、肝、腎
滋陰潤燥：空咳、口渇
清咽開音：目赤、声がれ、発声困難、喉の痛み
養血安胎：不眠、多夢、めまい、精神不安
米：補気類/平性/甘味/脾、胃
補中益気・健脾和胃：脾気虚の疲れ、食欲不振、嘔吐、胃腹脹満、むくみ、下痢
除煩止渇：精神不安、イライラ、口渇
混ぜ込みご飯にしちゃうのが、おすすめです。
おにぎりにもできちゃいますよ。
まとめ
脾の働きを整えると、体全体が元気になります。
梅雨に入る前にしっかり食べて、元気になりましょう。
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ツカダ マホ
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