体力を向上させる秋の薬膳

あいさつ
こんにちは。薬膳料理研究家 ツカダマホです。
台風19号が日本で猛威を振るいました。
本当なら、この時期は長袖を着て、朝晩の冷え込みにより寒暖差が大きくなる時期ですが、まだ半袖着ているし日中は暑い。クーラーだって今だに私の家は付いています。
また、寒くなったと思えば、一気に冷え込んでしまい、体調を崩してもおかしくない気候です。
インフルエンザにかかる人も出てきています。
こんな時期だからこそ体力を向上させて、風邪に負けない体を作りましょう。
秋、五臓のおさらい
秋は、五臓の「肺」が影響してきます。
肺は、空気の交換を行う臓器ですが、気、血、津液の巡りを統括している臓器になります。
肺の機能が低下すると、体内で熱がこもる原因にもなります。
肺は、五臓の「肝」と相克関係のため、肺に影響が出ると肝にも影響してきます。
「肝」は、疏泄(そせつ)を司るため、精神や情緒の安定や気の流れをスムーズに行い、血を作り循環を整えたり全てに関わる臓器になります。
そのため、体力が低下することで肺からの邪気により様々な影響が出てきます。
秋の邪気「燥邪」
燥は、乾燥させる性質があるため、肌や髪の乾燥はみなさんわかるかなと思いますが、便秘も乾燥性から来ることはご存知でしたか?
ダイエットされていて、むくみや便秘気味になっている方、この時期の乾燥によるものかもしれません。
体内の余分な熱を取り除くことも大切です。
この時期は、柿やリンゴを食べると、体内の熱を取り除くことはもちろん潤いを与えてくれますよ。
私の場合、排卵出血が気になっていました。
体内の熱が排出できず、血を出すことで体内の熱を下げていると鍼灸師に言われました。
男女共、出血しやすい方は、乾燥から熱がこもっている可能性も。うまく熱を発散させましょう。
だからと言って、体を冷やすものを食べすぎるのはあまり良くないのですよ!
体力向上にオススメの薬膳
温度差が激しい今だからこそ、作ってほしいお鍋を紹介します。
「タッカンマリ」
韓国料理で、食べるエステとも言われています。
専門のお店があるほど。
自宅でも作れちゃうので、ぜひ作ってみてください。
私がオススメする作り方をご紹介します。
タッカンマリの作り方
オススメはしっかりだしを取ること。
私は昆布と椎茸で。
時間があるときにおいておくと便利ですよ。
乾燥椎茸が戻ったくらいに、昆布を取り出します。
椎茸は一口大くらいに切ります。
お鍋に出汁と少しお酒、塩を加えます。
そこにオススメは鶏の手羽元。
出汁がしっかり出ますよ。手羽元、長ネギ、ニンニクを加えて煮ていきます。
30分ほど経てば、ジャガイモを加えましょう。
ジャガイモは、煮崩れしても問題ないです。
私はコトコトジャガイモを入れてから30分ほど煮ました。
その方が手羽元が柔らかくなるし、スープがしっかり出るので美味しいですよ!
煮ている間に、つけダレの準備。
醤油・酢共に50cc。水50cc。砂糖大さじ1/2。唐辛子粉大さじ1(私は輪切りで)。熱湯1cup。
全部混ぜ合わせましょう。最後にお好みでカラシと白ごまを。
キャベツのみじん切り、玉ねぎの薄切りはお好みで。
出来上がれば、お好みのたれとキャベツ、玉ねぎと一緒にどうぞ。
しめは、キムチと余ったたれを加えたうどんで。
鶏だしがしっかり出て、めちゃくちゃ美味しいですよ。
来週から一気に寒くなるので、暖かいお鍋で体力向上させましょう!
食材の効能
鶏の手羽元:鶏肉には、気を補う「補気類」。食欲不振、多汗症にオススメです。
ジャガイモ:ジャガイモは、気を補う「補気類」。食欲不振、便秘、吐き気にオススメです。
干し椎茸:干し椎茸は、気を補う「補気類」。食欲不振や不正出血にオススメです。
キャベツ:キャベツは、気を補う「補気類」。身体を少し冷やすことも可能。体内の熱取りにオススメです。
酢:酢は、「活血類」。体を温める作用があり、出血性にオススメです。
まとめ
乾燥をさせないよう、内熱を取り除きつつ、体を温めて体力を向上させるレシピです。
気温差に負けない体を作りましょうね。
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